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コラム めまいの雑学あれこれ
No.4
スケート選手のヒミツ−スピンしても何故めまいが起こらないのか−
スケート選手のヒミツ−スピンしても何故めまいが起こらないのか−
同じ場所で回転するとめまいが起こる
すいか割りを思い出してください。まず目隠しをして、その場でグルグル回転してからすいかを目指してGo!でも、まっすぐ歩けない・・・・・。
これは、耳の中にある三半規管(さんはんきかん)という部分が刺激されて起こる現象です。通常、三半規管は、からだの傾きや向きに関する情報を脳に伝え、からだのバランスを保っています。ところが、突然グルグル回転すると三半規管が混乱するため、バランスを失ってまっすぐ歩けないのです。
では、目隠しをしていない状態で同じように回転したらどうなるのでしょうか?
通常、脳は三半規管から伝えられた情報によって目の動きを調節しています。たとえば、頭が左に向いたら目は逆の右方向へ向くようになっているので、頭を動かしても目が回りません。ところが、急激にグルグル回転すると、三半規管の混乱によって脳が目の動きを調節出来なくなるため、目がグルグル回ってめまいが起こります。
鍛えればめまいは起こらなくなる
普通の人がスケート場で何回転もスピンしたら、めまいを起こします。しかし、フィギュアスケート選手は日頃の訓練によって三半規管が鍛えられているため、めまいは起こりません。また、脳からも目の動きを止める指令が出るため、一点を見つめて回転することが出来、目が回らないようになっています。このように、めまいを起こす動きをわざと繰り返すうちに三半規管と脳が慣れてしまい、めまいが起こらなくなるのです。
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